『ヒミツノモリは夢を見る、ユメノセカイのGRAMMの鍵。5本の鍵は人形の心の光。
銀色の怒りのウサギが飛び跳ねる。珠の中に宿った命のかたち。』
どこからか、また、また、また、小さな、小さな、小さな歌が聞こえた。
ロキュは、琥珀の珠をひとつ拾い上げ、滲む月光に向けると、
黄褐色の気泡の海に浮かぶ、歪んだ欠片が見えた。
それは、小さな、小さな、小さな鳥の欠片。
それは、小さな、小さな、小さなアンヂュラの恋の欠片。
アンヂュラが恋した、愛しいアダラエの想い出の欠片。